6月23日は「慰霊の日」です。
昭和20年4月1日に米軍の沖縄本島上陸によって本格的に始まった沖縄戦は、6月23日に第32軍司令官牛島満中将をはじめとする司令部が自決したことによって、組織的な戦闘は終結しました。
日本側の犠牲者数188,136人のうち、軍人94,136人(県外65,908人、沖縄県28,228人)、住民94,000人(戦闘参加者55,246人、一般住民38,754人)とされています。住民犠牲者が全体の49.9%を占めることは驚きです。
沖縄戦では激烈な地上戦が展開され、集団自決に代表される住民を巻き込んだ様々な悲劇を生みました。沖縄県では戦争の惨禍が再び起こることのないよう恒久平和を希求するとともに、戦没者の霊を慰めるため、日本軍の組織的な戦闘が集結したこの日を「慰霊の日」と定めています。最後の激戦地である糸満市摩文仁の平和記念公園で沖縄全戦没者追悼式を催し、県知事が平和宣言を行っています。
沖縄県では常識な沖縄全戦没者追悼式ですが、全国的には広島や長崎で行われている平和記念式典のように知られていないのは、沖縄と本土の戦争の歴史の違いであり、この歴史認識が今も沖縄と本土の差を生み続けています。ようやく最近は全国ネットで放送されるようになってきました。
戦争終結から75年が経ち、島でも戦争体験を記憶する人はごく僅かとなりました。戦争の風化は沖縄でも社会問題の一つです。慰霊の日は沖縄県及び県内市町村の機関は休日ですが、この日を迎える前に学校では平和学習を行なっています。
正午にサイレンが鳴り、1分間の黙祷です。
2階にいる子供たちを見たら、しっかり黙祷していました。
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