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ウミショウブの開花


 6月25日、ウミショウブの一斉開花を期待して、お客さんと見に出かけました。

 くまのみ自然学校ではフィールドに出る前に、予め知っておいた方がいいことをお話しします。今回は藻場の役割や海藻と海草の違い・種子植物の受粉システムについて。そして、海中で海草たちがどのようにして受粉をしているのかを、予想してもらってから、海へと出発しました。

 13:30に浜に出ると今日も南から強い風が吹いています。ちょうど雄花が咲き始め、小さな妖精たちが水面を滑って行きます。

 雄花より少し遅れて開花する雌花も運よく数輪見つけることができました。すでに雄花を捉えていました。次は雄花たちがどこからやって来るのかを探します。参加者は与えられたヒントを頼りに探し、時々「あったー!」という嬉しそうか声が藻場に響きます。

 今日はちょっと気になることがありました。蕾はたくさん準備されていましたが、雌花がほとんど咲かなかったのです。雄花も予想したほどの数は咲きませんでした。

 以前、開花予想日に台風が襲来した時は全く咲かなかったことがありました。風を使う受粉システムを持つウミショウブは、効率よく受粉できない強風の日は、開花をコントロールのするのかもしれません。(G)

※実際に自分で発見して楽しめるよう、雄花以外の画像は掲載を控えています。

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